あれ?私の着付け、大丈夫かな?と思ったら…

あれ?私の着付け、大丈夫かな?と思ったら…

浴衣やきものを着たとき、慣れていないと着崩れが心配になったり、この着付けで合っているのかな?と不安になることがありませんか。
この記事では、着ているうちに気になる着付け・着崩れを防ぐポイントをお伝えしますね!

衿合わせ、合ってる?

自分で浴衣を着たときに、あれ?大丈夫かな?と不安になるのが衿あわせ。
浴衣でもきものでも、女性でも男性でも、和装での左右の衿合わせは「右前」にする、と決まっています。この「右前」とは、「右」手側の身頃を自分の手「前」にする、ということ。

逆に、「左」側の身頃を自分の手「前」にする「左前」にすると、亡くなった人を棺に入れるときのお衣装の着せ方になってしまうのです。
しかも万が一、間違って着てしまったら、帯を解いて最初から着替えるしか直す方法がありません…!! 

また、最近はスマートフォンで自撮りをして、衿合わせが逆になった写真を投稿するケースがあります。自撮りする際のミラーリング機能を解除しないと、実際には正しい衿合わせになっていても、衿合わせが逆に映ってしまいます。つまり、SNSでミラーリングで逆になったお友達の自撮り写真を参考にして着てしまうと、着方を間違うことがあるということ!
以下のチェック方法で自分で確認できるようになりましょう^^

  • 自分で着るときには
    着付けをするとき、右手、左手 の順番できもの・浴衣の身頃を前で合わせます。長襦袢も同じ順番で着ます。
  • 着終わってから、あれ?衿合わせ合ってるかな?と思ったら
    自分の右手が衿もとにスッと入れば、衿合わせはちゃんと「右前」になっているのですぐに確認できます。
  • お友達の衿合わせが合ってるのかな?と思ったら
    正面から見て、小文字の「y」になっていれば正しい衿合わせです。

着ているうちに、衿がぶかぶかになったら!?

浴衣を着て過ごしていると、衿もとがぶかぶか浮いてくるのが気になることはありませんか?このとき、衿を引っ張っても余計にぶかぶかするだけなのです。

浴衣の衿がぶかぶかしてきたら、背中の帯の下にある「おはしょり」を両手でグーで握って、グッと下に下げてみましょう。このとき、背筋を伸ばして両足をきちんと揃えてきれいに立った状態で、グッと下げることがポイント。

衿がぶかぶかしないようにするコツは姿勢です。猫背で過ごすとぶかぶかしがちなので、できるだけ背筋を伸ばして過ごしましょう。私の場合は、帯のリボンやお太鼓が、自分の背中に触れていることを感じているときれいな姿勢を保ちやすいです。

また、トートバッグを肩にかけると、すぐに衿が着崩れます。洋服と違い、きもののときはトートバッグを持たない。もっても肩にかけず、手に持つか、肘にかけるまで。ぜひ覚えておいてくださいね!

裾が開いたり落ちたりしたら?

和装の裾は、スカートのようにAラインではなく、裾がちょっと細くなる「裾すぼまり」が美しいカタチ。腰に結んだ紐一本で裾丈の長さや裾すぼまりのカタチが決まっているので、動き方によって裾が崩れてしまうことがあります。

裾の着崩れを防ぐために、まず避けたいことが足を組むこと。座るときは両膝をくっつけた状態をキープしましょう。普段の洋服で足を組むことに慣れている人は、膝を揃えて座ると違和感を感じるかもしれませんががんばって!!

また、気をつけたいことが、お座敷などで座った状態から立ち上がるとき。この時、かかとで後ろの裾を踏まないように気をつけましょう。裾をかかと踏んでしまうと、裾が落ちて着崩れてしまいます。焦らずゆっくりと動くようにしましょう。


いかがでしたか?
浴衣やきものを着たら、洋服とは違った姿勢や動きかたへの意識があると、グッと着慣れて見えますし、一日中キレイな着姿で過ごすことができます。ぜひ意識を向けてみてくださいね♪

上杉 惠理子

『和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜』主宰。 ぽっちゃり体型と黒い服ばかり着るファッションセンスの無さという外見コンプレックスを、きもので解消し、きものの魅力にのめり込む。ひとりひとりの魅力を引き出す最強の自己表現ツールとして、きものの選び方やコーティネート、着方などを提案している。

上杉 惠理子
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