正絹(しょうけん)
純絹や本絹と呼ばれることもある「正絹」は、絹だけでなる糸のことを指します。絹に似せて作られた再生繊維の糸をレーヨンといいますが、一昔前までは人絹と呼ばれていました。
正絹で作られた着物を着用したあとは、正しい手入れを行うことが大切だとされています。着物に汚れが付いてしまっても簡単に汚れを落とすことはできないので、専用のブラシなどを使って表面に付いた汚れをその都度落としておきます。万が一落として切れないシミなどの汚れが付いてしまったときには、悉皆屋(しっかいや)と呼ばれる染物などを専門にシミ抜きや洗い張り張りを行うお店に依頼してキレイにしてもらいます。
また、正絹の着物は湿気を多く含むことから、着用し終わった着物は専用のハンガーなどに掛けて風通しを良くして手入れをする必要があります。