日本の伝統衣装である「着物」は着物レンタルサービスなどが充実したこともあり、以前よりも敷居の高さがそれほど気にならず誰もが気軽に挑戦できるようになっています。
それでも、「普段使いとして着物をどのように着たら良いのか」と悩む方も多いですし、「着物を着るなら、誰よりも個性的でちょっと目を引くようなオリジナリティ溢れた着物を着たい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回ぜひおすすめしたいのが、歴史背景を感じさせる「アンティーク着物」というジャンルの着物です。
個性を活かせるアンティーク着物ってどういった着物？
その魅力について考える前に、まずは最初に「アンティーク着物」に関する基本情報をご紹介します。
アンティーク着物とは
「アンティーク着物」は、江戸時代から大正、明治、そして昭和初期以前に作られた着物のことをいいます。独特な色遣いやはっきりとした柄など、現代ではあまり見られない斬新なデザインの着物が多く、個性を引き立てるにはもってこいの「レトロモダンな着物」として最近では大きな話題になっています。
着物に合わせる帯や半襟、さらに羽織と、どれも鮮やかな色柄をしていることから、何を組み合わせるかによってさまざまなコーディネートを楽しめると人気があります。
普段使いにもおすすめのアンティーク着物の魅力
ハッと目に入るアンティーク着物の斬新なデザインは、オリジナリティを求める若い世代の方にも人気の着物です。
魅力①さまざまな着物コーデを楽しめる
はじめて着物をレンタルする方にアンティーク着物をおすすめする理由の一つが、「さまざまな着物コーデを楽しめる」ということで。
着物自体は年季の入った百年以上前のものが多いのですが、それでも色々な帯や半襟、小物などをうまく組み合わせることで新しくより斬新なモダンテイストの着物コーデを楽しむことができます。
魅力②個性が光る着物体験ができる
また、「個性が光る着物体験ができる」ということもアンティーク着物をレンタルすることの魅力です。
大正時代に作られたアンティーク着物はよく大正ロマンと呼ばれることがありますが、西洋からの文化が多く入ってきたということもあり、着物の柄にも薔薇や百合といった花柄や幾何学模様の柄が描かれた着物がたくさんあります。
現代ではこういった斬新な色柄の着物は少ないことから、より個性的で印象に残る着物体験をしたいという時にはアンティーク着物が絶対におすすめです。
アンティーク着物とリサイクル着物って違うの？
最近では、昔ながらの文化や物の魅力が再認識されていることから、ファッションや生活にも古き良き時代の魅力を多く取り入れているといった方が多くなりました。
そういった背景も影響してか、改めて昔の着物の良さが多くの方の目に留まり、着物をレンタルするという方の中にもこういったアンティーク着物を好んで選ぶという方が増えているのです。
こちらの項目ではタイトルに「？」が付いていますが、アンティーク着物と同じくよく目にする「リサイクル着物」は、それぞれどのような違いがあるのかといったことが気になります。
◎アンティーク着物とリサイクル着物は分類分けできる
家の中によく、親や祖父母が大切に保管していた年季の入った着物がタンスにしまってあるという方も多いようですが、リサイクル着物とは、こういった使わずに眠っていた着物を再利用した着物のことを指します。
物を大切に使う、最小限のものだけでシンプルに暮らすミニマリストと呼ばれる方も増えていますが、リサイクルとはその名のとおり既に製品化されたものを再資源としてまた利用することをいいます。使っていないけど保管していた着物を、もう一度蘇らせて再利用するという方法です。
「それなら、アンティーク着物とリサイクル着物は同じものではないか」と疑問を抱く方もいるかと思いますが、厳密にいうとこれらの二つは分類分けができるといわれています。アンティーク着物は冒頭でお伝えしたとおり、江戸時代から明治、昭和初期以前に作られた着物のことを指します。一方リサイクル着物は、戦後すぐ頃に作られた着物のことを指しています。
どちらも作られた年代が違うこともあり、色柄などのデザインも比べるとまた違った良さがそれぞれにはあるのです。
まとめ
日本の古都を感じさせる町巡りをするときには、楽しさや雰囲気をより盛り上げるために昔ながらの魅力を感じられる「アンティーク着物」レンタルにぜひ挑戦してみてください。
現代にはない斬新でハッと目を引くモダンレトロな着物が多いので、日本の昔ながらの伝統と着物が作られた時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうこともできますよ。
