家の中を掃除していたら、タンスのなかに「母親や祖母が大切にしていた着物を見つけた」といったことがありますが、最近は年季の入った昔ながらのレトロな着物やアンティークな着物の人気が高まっていることもあり、せっかくなら発見した着物を着てみることをおすすめします。
こちらの記事では、昔ながらの着物が手元にあるという方や、知り合いに着物を譲ってもらったけど自分で着付けられないという方におすすめの、「持ち込み着付けプラン」についてご紹介します。
着物レンタルの持ち込み着付けプランってどんなサービス?
こちらの記事のタイトルを人目見たときに、「えっ、着物レンタルのお店なのに着物を持ち込んで良いの?!」と驚く方もいるのではないでしょうか。
これは嘘のような本当の話で、実際に着物レンタルサービスを行っているお店が、「持ち込み着付けプラン」といったサービスを取扱っていることが多いのです。
着物レンタルの持ち込み着付けプランについて
着物レンタルは文字通り、着物一式をレンタルする場合やレンタルした着物をその場で着付けてもらえるサービスのことを指します。
一方、着物レンタルのお店で扱っている「持ち込み着付けプラン」は、お客さまご自身の私物である着物をお店に持ち込んで、プロの着付け師に着付けやヘアセットだけをお願いできるというサービスです。
中には、「着物だけがあって、着付けに必要な道具は持っていない」という方もいますが、そういった時には別途オプションで必要な道具をレンタルできるので、持ち込み着付けプランを利用するまえに手持ちの着物のほかに準備しておく物がないことも嬉しいポイントです。
着物は持ち込むからサービス料金は安そうだけど・・・
定番の着物レンタルであれば、着物一式を借りて着付けまでしてもらうというのが基本的な流れですが、ご自身の着物を持ち込んで着付けだけをしてもらう「持ち込み着付けプランであれば、着物はすでにあるからその分サービス料金は安そう」といったイメージが湧きそうです。
持ち込み着付けプランは、着付けに必要な道具が全部揃っていれば「成人式の振袖は8千円~1万5千円ほど」、「その他の振袖は5千円~1万円ほど」、「訪問着は5千円~6千円」、「浴衣は2千円~3千円ほど」とされています。
このほか、ヘアセットが必要な場合には、着付け代に簡単な髪形であれば含まれている場合もありますが、一般的にはプラス「千円~五千円ほど」の料金が追加でかかります。
また、着付けをするときに必要な道具が揃っていない場合には、物よってはオプション料金を支払うことでレンタルすることができます。
持ち込み着付けプランを利用するときの注意点
着物レンタルショップに着物を持ち込んで着付けをしてもらうときには、いくつか注意しておきたいことがあります。
例えば、「持ち込むときに必要な道具はあるかよく確認する」ということです。
持ち込み着付けプランの場合は、着付けに必要になる道具を含めて着物一式を持ち込むのが基本なので、どういった道具が必要であるかを事前にお店に確認しておくようにしましょう。必要な道具をリストアップして、足りないものがあればお店でレンタルもできます。
そのほか、「事前予約をしておく」こともお忘れなく。
着付けといっても、着物を持ち込むときにはお客さまが何を持っていて、何が足りていないかを確認しておく必要もありますし、せっかく着物を持ち込んだのに混雑していて着付けてもらえないということもあるからです。
もう一つは、「郵送で着物を送るか、当日に持っていくかを確認」するということです。
お店によっては、お客さまが来店する前に着付けの準備を整えて着付けにかかるというのが基本であるため、お店によってはお手元の着物を事前に送って欲しいと言われることがあるからです。
まとめ
母親や祖母が大切にしていた着物が手元にあるけど、着付け師にお願いするとすごく高額な費用がかかりそうでなかなか着物体験ができないという方がいるようです。そこでおすすめしたいのが、着物レンタルショップに着物を持ち込んで着付けをしてもらうということです。
着物レンタルが展開している持ち込み着付けプランを利用すれば、安いときには三千円ほどで着付けをしてもらえることもありますし、着付けに必要な道具がなくても別途オプションで追加してレンタルすることもできます。
こういったサービスを効果的に利用することで、家のタンスに眠った着物を着る機会が増えますし、ちょっと違った休日の過ごし方をするにも大変おすすめです。